7月9日に放送された「主治医が見つかる診療所」で、頭皮伸ばしを紹介していました。
教えてくれたのは、田園調布長田整形外科の長田夏哉先生です。
肩凝り・腰痛が頭皮を伸ばすことで改善し、体調に変化が起こって来るんだそう。
目次
在宅ワークにより体の不調が・・・
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新型コロナウイルスの影響で、自粛生活を続けることになり、体の不調が起こった方が多いということです。
在宅ワークをするようになって感じる体の不調を調査!
自粛生活を行うようになり、ヘルスケアメーカー・グラフィコの調査で、2週間以上在宅ワークをしている女性400人にアンケートしていました。
在宅ワークをするようになって感じる体の不調
1位:肩こり(57.8%)
2位:腰痛(35.8%)
3位:眼精疲労(33.8%)
※全国で20~59歳の2週間以上在宅ワークをしている女性400人にアンケートをとった結果、肩こり・腰痛を感じるようになったという方が9割も。
東京都大田区にある、田園調布長田整形外科の長田夏哉先生が、頭皮伸ばしについて教えてくれました。
コロナ痛
整形外科医の長田先生。
先生は、治療の一環として、東洋医学やヨガを取り入れ、独自の治療法を行っているんだそう。
痛み治療のスペシャリスト・長田先生。
自粛生活により、患者さんの変化があったということです。
首が痛くなった、という方や、ギックリ腰ではないか?と思うくらいの腰痛を感じた方などが増加。
首や腰の痛みを訴える患者さんが急増してるということです。
先生は、これを「コロナ痛」と呼んでいました。
コロナ痛:在宅時間が長くなったことが原因で体のあちこちに出た痛み
体を動かす機会の減少や、無理な姿勢を長時間とることが原因の様子。
長田先生が注目したのは「筋膜」
筋膜
脂肪と筋肉の間にあるのが筋膜。
鶏肉の皮をはがした時、うっすら膜がありますが、その膜と同じようなイメージで考えると良いと言われることが多いです。
筋膜:全ての筋肉を覆っていて全身つながっている
筋膜は、筋肉と共に伸び縮みしています。
同じ姿勢や無理な体勢をとり続けると硬くなる!
しかし、筋膜は脂肪の下にあるため触れません。
先生によると、これをチェックできるのが頭皮なんだそう。
筋膜チェック!頭皮が硬いとコロナ痛率が高い
筋膜をチェックする方法として、長田先生は、風船でわかりやすく解説してくれました。
指を開いて頭頂部をつかみ、頭皮を上に寄せます。
頭皮が動かなければカチカチ頭!
筋膜の状態がわかるのは「頭皮」
頭には脂肪が少ないので、頭皮で簡単に筋膜をチェックできるんだそう。
「頭皮を通じて刺激して、アプローチしやすい」と長田先生。
帽状腱膜:頭皮の下にある筋膜。全身の筋膜とつながっている
肩凝りや腰痛がひどい、という方は、頭頂部やおでこが硬くなっている方が多いんだそう。
筋膜は全身でつながっているため、肩・腰が痛くなると頭皮が硬くなるということです。
頭皮を伸ばすことで痛みも和らぐ
頭皮を伸ばすことで、離れた場所の痛みも和らぐんだそう。
頭皮伸ばし→離れた場所(肩こり・腰痛)の痛みも和らぐ
先生が診察し、頭皮伸ばしを実践することで効果があった、という方が多いということです。
頭皮を伸ばすことで、痛みが軽減したり、改善した、という方が多いんだそう。
80代の女性は腰痛がひどかったということですが、元々血圧が高く、頭皮伸ばしを行ったところ、血圧も下がったということで、体に良い効果がありそうです。
頭皮伸ばしで改善するのは肩凝りや腰痛・高血圧・不眠
体の不調が改善するという嬉しい効果があるようです。
頭皮伸ばしの方法!おでこ・頭皮
長田先生が頭皮伸ばしの方法を教えてくれました。
頭皮伸ばしの際、重要なのは、指先ではなく、指の関節。
ポイントはネコの手!
第一関節を使い、力を入れすぎない状態で。
指を立てて行うと人によっては力を入れてしまい、爪で皮膚を傷つける心配があるため、第一関節を使いちょうど良い力加減で行うのが重要です。
力を入れすぎると効果がない、ということで、第一関節を使うのがちょうど良いんだそう。
頭皮伸ばし・おでこ
頭皮伸ばしでは、まず「おでこ」を伸ばします。
頭皮伸ばしは呼吸と合わせて行うのが重要です。
鼻から5秒息を吸って、指を上へ。
息を5秒で吐き、指を元の位置へ戻します。
◆頭皮のばし・おでこ
1.両手を合わせ、(指の)第一関節と第二関節の間を眉毛の上かおでこ寄りに合わせます。
2.鼻から息を吸って5秒かけ、押し当てた手をおでこに沿って持ち上げます。
3.上げたら口から吐いて、5秒かけて力を抜いて下ろしてください。
4.これを3回繰り返して完了です。
短時間でできる頭皮のばし・おでこ。
簡単な動作ですが、やってみるとリラックスして、頭がすっきりとして気持ち良いです。
ポイントは、押すのではなく引き上げること。
首・腰の痛みや顔のたるみを改善できるということです。
頭皮のばし・頭頂部
続いて紹介されたのは、頭皮のばし・頭頂部。
頭頂部の頭皮のばしを行う際のポイントは指を少し広げた形の猫の手。
頭頂部から下に沿ってそっと押していくと、骨がでっぱっている部分があります。
でっぱっている骨の内側あたりに押し当てた手を寄せていき、頭頂部をのばします。
ポイント:頭頂部から指を下におろし、骨が出っ張った場所を探す
こちらも、呼吸と合わせ、そっと上げていき、呼吸を吐きながらそっと指を下ろしていきます。
◆頭皮伸ばし・頭頂部
1.ネコの手にした状態で、息を吸いながら5秒かけて頭頂部に向かって頭皮を寄せる
2.口で息を吐きながら5秒で元の位置に戻す
3.5回この動作を繰り返します
頭頂部のばしは5回。
おでこ・頭頂部の頭皮のばしを行うことで体の不調が改善されるということです。
頭皮の硬さに変化が!
番組では、頭皮の硬さをチェック。
頭皮伸ばし前の硬さは24.4だったのですが、頭皮伸ばし後、11.3に!
24.4→11.3
たったこれだけ!1度この頭皮伸ばしを行うことで、頭皮の硬さがかなり変わりました。
長田先生によりますと、頭皮の硬さが柔らかくなっていることは間違いない、ということで、継続することで、かなり身体の不調が軽減し、効果が出てくるということです。
実際にやってみると、頭皮のばし(おでこ・頭頂部)を行うと、血流がよくなるのか、ほどよくリラックスし、寝付きも少し変化がありました。
継続するとかなり効果がありそうです。
頭皮のばしは時間も取らず、どこでも簡単にできますね。
おでこ伸ばしだけでも目がすっきりしてリラックス状態に。
頭頂部も合わせて行うと、かなりリラックスします。
継続してみようと思いました。