映画「パラサイト 」がアカデミー賞4冠・ 3つの理由
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2月11日に放送された「スッキリ」でパラサイトがアカデミー賞4冠を受賞したことについて紹介していました。

韓国映画「パラサイト」外国語映画では史上初の受賞となりました。

今回は、映画「パラサイト」がアカデミー賞4冠を受賞した3つの理由を、映画ライターのよしひろまさみちさんが生解説。

テーマは「格差社会」、「貧富の差」のパラサイト。映画の素晴らしさと受賞した理由を解説してくれました。

目次

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パラサイト 半地下の家族 テーマは?

映画「パラサイト」は、貧困層の家族が半地下の部屋で暮らしています。その家族が富裕層のものすごくお金持ちの家にちょっとずつ寄生していく、というお話。

テーマは「格差社会」・「貧富の差」

テーマは「格差社会」、「貧富の差

貧困層の象徴・半地下住居で暮らす貧しい家族が高台の豪邸で暮らす家族に徐々に寄生していく、というもの。

この作品は映画ライターよしひらさんも、9月のトロント映画祭で観た時、オスカーで、作品賞はいかなくても、主要賞はいける、と思ったんだそう。

「パラサイトは”外国語賞”を受賞していたので、作品賞は難しいだろう、と思っていた」という加藤浩次さん。

それに対し、よしひらさんは、「大半の方はそう思ったと思います」と答え、しかし、流れを見ていて、年が明けてからの追い風がパラサイトだと感じたそう。

作品賞に関しては、「1917」と「パラサイト」の一騎打ちのような感じだったということです。

「1917」はカメラ長回しで、ほぼ1カメだった、ということも話題に。

しかし、「パラサイト」の勢いが素晴らしかったということです。

「パラサイト」が作品賞を受賞したことについて、よしひらまさみちさんが解説してくれました。

投票方法 最終投票は全員が投票

投票の際、最終投票の時は全員が投票するということです。

「作品賞」に関しては、全員が人気投票するわけではなく、1位から最下位までの順位をつけるんだそう。

それを全部集計して、一番下の順位になったものを切っていき、過半数を取れた1位のものが作品賞になる、ということです。

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「パラサイト」作品賞をとった3つの理由

パラサイトが作品賞をとった3つの理由

パラサイトは、作品賞 監督賞 脚本賞 国際長編映画賞 アカデミー賞4冠を受賞

パラサイト 作品賞をとった3つの理由

1”みんなが好きな作品”だった

2.字幕の壁をこえた

3.娯楽作だけど社会派

1.みんなが好きな作品だった 作品賞投票方法

ノミネート作品を順位付け→最下位を除外し再度順位付け

・1位が過半数になるまで繰り返す。

ということで、1位が多いわけではなく、上位にたくさん入ることでプラスになっていく

よしひらさんによりますと、平等といえば平等な方法ですが、好き嫌いが分かれると真っ二つの票になってしまい、落ちる可能性があり、みんなが好きな作品、というのが理由の1つなんだそう。

選考方法も、1位だけを集める、という形ではなく、1位が過半数になるまで繰り返す、という方式。

初めて知りました。

2.字幕の壁をこえた

字幕の映画はアメリカだとなかなか観ていただく機会が少ないということです。

ほとんどが英語の作品であり、外国語の作品も英語で吹き替えをするんだそう。

しかし、よしひらさんによりますと、配信やテレビなどで、字幕にちょっとずつ慣れて来た、という印象があるようです。

外国の映画に親しむ層も増えてきたんだそう。

また、この映画「パラサイト」に関しては、セリフが少ないので字幕も少ない、ということです。

リフや説明が少なく、映像で見せていた、ということで、映像を見ることで伝わった面も多かったのでは、と話していました。

英語の作品を見慣れている方たちにとって、見やすく、わかりやすい映画だったようです。

・セリフが少ないので字幕も少ない

・映像で伝わる情報量が多い

「パッと見てこういうシーンがある、というのは1番じゃないですか」とよしひらさん。

3.娯楽作だけど社会派

作品賞の条件ですよね。去年の作品賞はグリーンブックがとりましたけど、グリーンブックも重い人種差別ということで扱いながらもバディ映画という娯楽ものにしたじゃないですか。そこがウケました」とよしひらさん。

「パラサイト」も格差社会、というのがテーマになっているけれど、そのテーマはおまけであって、観る人たちは娯楽作だとして楽しめ、監督自身もジェットコースターに乗った気分で観て下さいと、話しているんだそう。

途中から5分先が全くわからない展開になっていて、最後まで観た人たちがどう受け取るかはその人次第。

「これぞ映画っていうものをみせられた。しかも、映画館で観る体験をちゃんと映画でしている、というのが一番ウケた、という理由じゃないかと思います」と話していました。

加藤浩次さんもこれに対して、「格差社会、ということですが、押し付けがましくなかったですね。」とコメント。

「そうなんですよ。それが受け止める人にとっては、もしかしたら格差社会の話、と気づかない人もいるかもしれない。なんだこれは?と思う人もいるかもしれない。でもそれでいいんですよ。でも、これは自分の国も同じかもしれない、と気づいたときにゾッとする」とよしひらさん。

加藤浩次さんは「観る人によっては、悲劇と受け止める人もいるし、喜劇と受け止める人もいるんだなとちょっと思いました」と話したところ、

よしひらさんは、「それこそエンターテイメントなんですよ」と一言。

加藤浩次さんは、「ポン・ジュノ監督ってすごく短い期間で書き上げているんですよ。3ヶ月で一番脚本を書いた時間が短かった」と話していました。

しかし、「ただ、例のシーンが浮かぶまではすごく時間がかかったものの、例のシーンが出来てからはものすごい勢いで書き上げたんだそうです」とよしひらさん。

ただ、アメリカでは、俳優は受賞していない、と言われているんだそう。

今後は映画賞だけでなく、各国の俳優が受賞することも期待されますね。

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まとめ

2月11日に放送された「スッキリ」でパラサイトアカデミー賞4冠を受賞したことについて紹介していました。

韓国映画「パラサイト」外国語映画では史上初の受賞。

作品賞 監督賞 脚本賞 国際長編映画賞 アカデミー賞4冠を受賞しました。

今回は、映画「パラサイト」がアカデミー賞4冠を受賞した3つの理由を、映画ライターのよしひろまさみちさんが解説!

◆パラサイトが作品賞をとった3つの理由

1”みんなが好きな作品”だった

2.字幕の壁をこえた

3.娯楽作だけど社会派

日本でもアカデミー賞ノミネート前後から話題にのぼることの多かった「パラサイト」

作品の良さを伝える声は多かったですが、映画に詳しい方なども、パラサイトがアカデミー賞作品賞を受賞する、と予想している人は少なかったように思います。

3つの理由を知り、納得でした。

セリフが少ないので字幕も少ない、という「パラサイト」

映像や表情などでわかりやすく詳細を伝える作品づくりも魅力のようです。

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