6月16日に放送された「関ジャム」
今回は雨特集でした。
番組では、20代から50代の男女100名に「好きな雨の歌」をアンケートし、好きな雨ソングベスト10を決定。
雨ソングの秘密を徹底分析してくれるのは、作詞家zoppさん、サウンドプロデューサー・保本真吾さん、音楽プロデューサー・多保孝一さん。
調べてみたら意外と深い、雨ソングのヒミツを解説してくれました。
雨ソングに対する印象が変わります!
目次
関ジャム 雨ソングベスト10
20代から50代の男女100名に「好きな雨の歌」をアンケートした、好きな雨ソングベスト10です、
1位 レイニーブルー 徳永英明('86)
2位 腫れたらいいね DREAMS COME TRUE('92)
3位 はじまりはいつも雨 ASKA('91)
4位 雨のち晴レルヤ ゆず('13)
5位 TSUNAMI サザンオールスターズ('00)
6位 雨に唄えば(SHINGI'N IN THE RAIN) ジーン・ケリー('52)
7位 雨 森高千里('90)
8位 みずいろの雨 八神純子('78)
9位 優しい雨 小泉今日子('93)
10位 雨上がりの夜空に RCサクセション('80)
2000年以降の曲は少ないですね。
5位に輝いたサザンオールスターズの「TSUNAMI」が2000年。
4位のゆず「雨のち晴レルヤ」が2013年。
1990年代の曲が多くランクインしている印象を受けました。
意外と深い!雨ソングのヒミツ
番組内で、雨ソングのポイントを紹介していました。
雨ソング、何気なく聴いていましたが、いろいろなヒミツが隠されているようです。
雨+〇〇の法則
作詞家zoppさんが解説していました。
・雨+夜→別れ・悲しさ(ネガティブの象徴)
・雨+雨上がり・虹→ポジティブ
・雨+傘→出会い
ネガティブなものとポジティブなものの線を引いている、と語っていました。
確かに、雨にプラスすることで、印象がずいぶん変わってきますね。
さすが作詞家zoppさんです。
曲のテンポでポジティブな印象・ネガティブな印象、と考えて聴いていたのですが、歌詞も奥が深いですね。
曲のテンポで表現!雨が降る強さ
サウンドプロデューサーの保本真吾さんの解説です。
楽曲のテンポやビート感で雨が降っている情景を表現することにより、印象を変えることができると語っていました。
森高千里さんの「雨」のようなゆったりした8ビートは、シトシト雨を表現している。
テンポと雨量も関係しているということです。
八神純子さんのみずいろの雨は、テンポが早い16ビート。どしゃぶり雨を表現しています。
RCサクセションの「雨上がりの夜空に」は、16ビート。ギターのアクセントで激しい雨を表現。
曲のテンポ・ビートで雨の強弱を表現していると解説してくれました。
確かに、ビートでかなり曲の印象が違います。なんとなく曲を聴いていたのですが、今後はテンポやビートにも注目してみようと思いました。
プラック音(弾けるような音)で雨粒が落ちる音を表現
作曲家・音楽プロデューサーの多保孝一さんが解説していました。
雨粒が落ちる音を連想させる楽器が隠し味で登場しているということです。
プラック音とは、2年ほど前から世界的に流行しているとのこと。
弦を指で弾く奏法の「ピチカート」と言い、弾けるような音を「プラック音」というようです。
プラック音は背景に徹している、と解説していました。
あまり気にしたことがなかったのですが、よく聴いてみると、アクセントになっています。
目立ちすぎないほどよい絶妙なバランスで、しっかりと印象に残るような感じです。
雨を表現するために、かなり工夫しているんですね。
時代ごとで雨ソングがヒットするのは日本独特
サウンドプロデューサーの保本真吾さん。
以前、ロサンゼルスに住んでいたことがあるということです。
ロサンゼルスでは雨が降らないので、雨の曲をあまり聞いたことがなかった、と語っていました。
日本は梅雨があります。
そのため、雨に対する共通認識、国の文化に密着しているのではないか、ということです。
日本には四季があり、梅雨の時期など、雨が続く季節もあるため、雨の印象も強いです。
シトシト降る時期や、どしゃ降りになることも。
雨ソングがヒットするのは日本独特なのかもしれませんね。
ランキングした曲のポイント
曲についてポイントを解説してくれました。
「TSUNAMI」のポイント
5位の「TSUNAMI」は、失恋しても想いを寄せる切なさを歌った曲。
作詞家zoppさんのコメント
実はタイトルにも歌詞全体にも「雨」は出てこないし、降ってもいない。サビの最後の「思い出はいつの日も雨」
悲しいことを代弁しているこの一言だけで楽曲のイメージを完遂させている、まさに「裏雨ソング」
確かに、「TSUNAMI」が雨ソング、という認識は薄かったです。
曲はとても印象に残っており、大ヒットしましたが、雨、という言葉が入っているのは曲の最後。
「裏雨ソング」という例えに納得しました。
「晴れたらいいね」のポイント
2位の「晴れたらいいね」も、解説を聞き、納得しました。
作詞家zoppさんのコメント
曲中に雨は降っておらず、晴れも雨もあくまで仮定の話に留められている。
雨ソングは晴れか雨か明確にされることが多いが、それを明確にしていない歌詞は、とても個性的。
両親に向けたメッセージと言われていて、「どんな天気だろうと出かけよう」
そんな平和でポジティブな歌詞に癒しを感じられる。
アップテンポで明るい曲です。とても人気ですね。
晴れたらいいね、と楽しいワクワクするような歌詞と曲の印象が強かったです。
言われてみると、晴れなのか、雨なのか、明確にされていませんね。
「レイニーブルー」のポイント
1位のレイニーブルーは、海外アーティストにもカバーされる雨ソングの日本代表だということです。
別れた相手を思う切ない歌詞が人気。
EXILE ATSUSHIさん、島谷ひとみさん、海外アーティストなどもカバーしています。
歌詞も良いですが、しっとりとした曲で、せつない気持ちが伝わってきますね。
まとめ
6月16日に放送された「関ジャム」の実は深い雨ソングの魅力。
ランキングベスト10は
1位 レイニーブルー 徳永英明('86)
2位 腫れたらいいね DREAMS COME TRUE('92)
3位 はじまりはいつも雨 ASKA('91)
4位 雨のち晴レルヤ ゆず('13)
5位 TSUNAMI サザンオールスターズ('00)
6位 雨に唄えば(SHINGI'N IN THE RAIN) ジーン・ケリー('52)
7位 雨 森高千里('90)
8位 みずいろの雨 八神純子('78)
9位 優しい雨 小泉今日子('93)
10位 雨上がりの夜空に RCサクセション('80)
でした。
雨ソングは作詞も工夫していて、雨+雨上がり・虹、でポジティブな印象になるなど、言われて納得することも多かったです。
また、曲のテンポで雨の雨量を再現している、というのも印象的でした。
曲を聴くと、どしゃぶりの雨、しとしと雨など、ビートによって印象が全然違ってきます。
雨粒が落ちる音を連想させる楽器で「プラック音」を入れ、しっかり聴いていないと気付かないような隠し味の音も印象に残りました。
まさに「隠し味」という言葉がぴったりです。
梅雨の時期に聴きたい雨ソング。
解説を聞き、曲を聴くことで、印象がずいぶん変わってきます。
雨、をテーマに曲や作詞・クラップ音など、かなりこだわった演出で考えられており、曲を聴いたとき、チェックしよう、と思いました。
じめっとした梅雨。
雨ソングで楽しく過ごしたいですね。