10月16日に放送された「めざましテレビ」で、コロナ禍の暖房の換気について、紹介していました。
秋も深まり、一気に冷え込みが近づいて、朝晩の寒さが冬の気温に近づいています。
今後煖房器具などを使う機会が増えると思いますが、換気を必要とするコロナ渦の換気の対策について専門家に話を伺っていました。
実際に検証し、室温の差と換気時間を調査。
ワンルームでの換気も紹介していました。
目次
コロナ禍の換気 対策は?
10月15日、東京都心では冷たい雨が。
午前1時には19.3℃だった気温も、午後5時には14.8℃となり、出勤で帰宅していた方は、コートだけでは寒くてショールを購入した、という方も。
11月中旬の寒さとなりました。
街頭インタビューを行うと、扇風機をしまい、すぐに電気ヒーターをつけた、という方も。
寒暖差が激しいと体調にも変化が起こってきますね。
東京では、新型コロナ新規感染者数は284人(10月15日)
街の方は、気温が下がり、換気が必要だとわかっているものの、冬は寒いのでどうしたら良いのか、と悩んでいる方も多いようです。
冷えを防ぐには手首や足首、首元などを暖めると寒さを緩和できるといわれているので、外出の際、ストールやマフラーを着用すると良いですね。
また、室内にいる際、足首や首元が冷えていると冷えやすくなってしまうので、レッグウォーマーや肌着などで、足首や首回りの衣類を活用することで、換気している際も体感温度が変わってくると思います。
コロナ禍の暖房 換気方法
コロナウイルスの感染予防策として換気が必要、と専門家の方から推奨されており、飲食店や病院などでもこまめに換気していたり、施設によっては入り口をずっと開けている、という場所もあります。
しかし、換気で避けられないのが室内温度の低下。
住宅の換気などに詳しい札幌市立大学の齋藤教授のアドバイスを受け、実際に住宅で検証しました。
齋藤先生によりますと、換気方法にコツがあるようです。
検証した結果
◆2LDK以上
・隣の部屋の窓を開け、煖房の部屋のドアを少し開けて空気を廊下へ逃がす換気
◆ワンルームの場合
・換気扇を回して厚いカーテンをしたまま窓を開ける→室温を急激に下げず換気
一般的な換気 室温は5℃低下
煖房をつけている部屋に、隣の部屋がある場合、(煖房をつけていない)隣の部屋を煖房をつけている部屋を開け、メインの暖房部屋はそのまま煖房使用し、隣の部屋を介してゆっくり空気を回す、というのがおすすめなんだそう。
◆換気はゆっくり空気を回す
めざましテレビでは、齋藤教授のアドバイスを受け、実際に住宅で検証。
暖房を使用したリビングで窓をあける形の通常の換気だとどうなるのか・・・?
まずは、一般的な換気方法での室温の変化と換気の状況を検証していました。
14畳のリビングダイニングを28℃でキープ。
スモークを1分たいて煖房はオフに。
その後窓を開け、5分換気しました。
すると、うっすらと部屋の様子がわかる状態に。
28℃だった室温は27℃に。
13分経過すると、スモークはほとんど見えなくなりました。
これが換気が完了した状態だということです。(齋藤教授の判断)
この時の室温は23℃。
・換気前 28℃→5分換気 27℃→13分換気 23℃
室温は5℃低下する、という結果になりました。
空気をゆっくり回す換気
次に、齋藤教授が提案する「空気をゆっくり回す換気」を実験
暖房している部屋の窓は開けない形での換気です。
次は、14畳のリビングの暖房をつけた状態で、隣の使っていない部屋(冷たい空気)の窓を開け、リビングにつながるドアを開いた状態で換気していきます。
リビングのドアも少し開け、外気を廊下へ逃がす形の換気です。暖房
◆隣の部屋の窓を開け、暖房の部屋のドアを少し開けて空気を廊下へ逃がす換気
こちらも通常の換気と同じ条件で、室温は28℃。
スモークをたいた状態で検証していました。
隣の部屋と廊下へと続く扉を少し開ける形で換気。
暖房が効いた部屋の扉の廊下部分を少し開けた形でゆっくり空気を回す形に。
換気した状態から8分経過すると、少し室内の状態が見える形に。
8分経過後、部屋の中はスモークが充満していて、室温は27℃。
徐々にスモークが廊下へ流れていき、換気をはじめて22分後、すっかりスモークはなくなりました。
齋藤教授もこの状態でほぼ換気が終了していると判断。
換気前、28℃だった部屋の温度は25℃。
3℃しか下がっていません。
通常の換気 | 空気をゆっくり回す換気 | |
スモークが全部なくなるまで | 13分 | 22分 |
下がった室温 | 5℃ | 3℃ |
空気をゆっくり回す換気では、22分かかったものの、室温が下がったのは3℃で、温度の差が短い上しっかりと換気できています。
「隣の部屋を介して空気を回してくるというのは、温度が上がった状態で暖房している部屋に入ってくるので、そういうことで寒さを感じないということはあると思います」と齋藤教授。
ワンルームの場合の換気
また、ワンルームの場合の換気方法も齋藤教授が教えてくれました。
換気扇を回して厚いカーテンをしたまま窓を開ける→室温を急激に下げず換気可能
ということです。
ゆっくり空気を回す形での換気。
窓を全開にして換気すると、時間は短くて換気できますが、寒い冬は一気に室温が低下し、寒くなってしまいます。
ワンルームの場合は、換気扇と厚いカーテンでゆっくり空気を回して換気すると良いようです。
◆換気扇を回して厚いカーテンをしたまま窓を開ける→室温を急激に下げず換気可能
ワンルームや、窓が少ない部屋など、家の構造によって住環境は異なるので、隣の部屋と廊下を使うことができない形の2LDK、3LDKなどの部屋の場合も、ワンルームの部屋を参考にし、換気扇とカーテンを活用すると良いかもしれませんね。