1月12日に放送された「林先生の初耳学」、”高学歴ニート”熱血授業を行ったのは、元衆議院議員・杉村太蔵さん。
「私はお金のために働いています」と発言し、教室内をざわつかせました。
講義のテーマは、理想とかけ離れた自分でもトータルで満足できる生き方です。
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杉村太蔵 肩書が・・・ない
武井壮・杉村太蔵・乙武洋匡の熱血授業!「高学歴ニート」トレンド入り | 林先生の初耳学!復習編 #初耳学 #林先生が驚く初耳学 #林修 #林先生 #MBSコラム #MBS https://t.co/uZG8my4lj9
— 林先生の初耳学【公式】 (@hatsumimigaku) January 18, 2020
「皆さんこんにちは。杉村太蔵です」と教壇に立ったのは杉村太蔵さん。
高学歴ニートの方たちは怪訝そうな表情で杉村さんを見ています。
杉村さんは2005年、当時最年少26歳で国会議員に初当選。
しかし当時は、若いということもあり、「JRタダですから」「どんなもんですか、料亭っていうのは」など、自由奔放な発言が報道されバッシングを浴びました。
現在は、評論家・タレントとして活動している杉村さん。
杉村さんの授業はこんな発言から始まりました。
「どんなイメージですか?私に対して」と杉村さん。
「何してるかよくわからない」、「コメンテーター?」、「同じことを繰り返して金稼ぎだけしてるイメージ」と、キツイ言葉を吐く高学歴ニートたち。
杉村さんは、「私に肩書はありません。明確な職業ってないんです。その根拠の1つが、タレント名鑑に私の名前はありません。あなた何者って言われた時に、実は一番僕自身が困る」と話していました。
「なぜこんな質問を冒頭からさせていただいたかというと、実は今の私はなりたくてなった自分ではないんです。なりたくてなった自分ではないが、今は心の底からなれてよかった自分でもあるんです。
私は非常に今の自分に満足しているんです」と杉村さん。
スタジオではVTRをみて笑っているお客さんや、怪訝な表情の高学歴ニートたち。
理想とかけ離れた自分でもトータルで満足できる生き方
講義のテーマは、理想とかけ離れた自分でもトータルで満足できる生き方
「皆様方が今の自分に満足しているか確認をしたいんです」と生徒たちに質問。
すると、早稲田大学卒ニートの藤浪サトルさん(32歳)が、「自分の実力が全然発揮できてなくて、非常に忸怩たる思いでいっぱいです」と話していました。
続いて、慶應義塾大学卒ニート・田邊裕亮さん(26歳)は、「ニートだから働きたくないと捉えらえているかもしれないけど、お金のために生きるって事が怖い。働かされるのが怖い。自分にとっての幸せって何なのか、自分らしさとは何かを模索してるところ」と一言。
続いて、成蹊大学中退ニート・古川広人さん(25歳)は、「やっぱりニートは格好悪くないですか?」と、杉村さんに質問。
「どの辺が恰好悪いと思いますか?」と、杉村さんが古川さんに聞き返していました。
「仕事はしたいです。就活はしていないけど、仕事はしたいです」と古川さん。
「社会や世間や世の中は、せっかく高学歴でハイスペックで能力の高い皆さんが自己実現ができていない。やぱりもったいない。もったいないなって言葉は皆さんけっこう耳にされると思います」と杉村さん。
生徒たちに、世間の目をどう思うか質問すると、「世間様の目は昔は気になっていたんですが、32歳になってみると、そんな変な目よりも、自分がどう生きるかを考えるべきだと思っているんですけど、自分の人生の目的というかミッションが見つかっていない」と、藤浪サトルさん。
この言葉を聞いて、杉村さん、思わず、「生きるミッション?ミッションがあって必ず人は生きている?」と問いかけました。
藤浪サトルさんは、「人は誰しも生まれて来た意味を持って生を受けるものだと思っているので、それを果たすことの方が世間様の目を気にするよりも、よっぽど意味のあることだと僕は思っています」と話していました。
ここで杉村さんが一言「考えすぎじゃない?」
「考えすぎるのがニートじゃないですか?生きるのにはそれぞれ意味があるとか任務がある、というのもある種暇というか、考えられる時間があり・・・」と、田邊裕亮さん。
杉村太蔵さんと、他の高学歴ニートの生徒たちが任務や生きる意味、で議論をはじめたところ、古川広人さんも「考えすぎなんだよ」とバッサリ。
杉村さんが古川さんに、考えたりしないの?と聞いたところ、「考えたら辛いから。答え出ないし。」ともどかしい様子です。
仕事の目的は金稼ぎ 家族を養うため
「今、私はここに立っています。なぜ立っているか。ただただひたすらギャラが出るから立ってます」と杉村さん。
「私がテレビに出る理由は単純明快です。生活のためです。女房子供を養うため。単純に生きるために、私はここに立って、少しでも番組を盛り上げようと思っているだけ。これは本心です」と話し、”薄口政治評論家”結構です。それでギャラが出るなら、と話していました。
「やりたい仕事かと言われると、決してやりたい仕事ではありません、正直言って。だけど、食べていくためには一生懸命いただいた仕事は全力を尽くす、ただそれだけです。私はお金のためにやっているんです」と杉村さん。
苦笑する高学歴ニートたち。
「では、お金を抜いたら何がやりたいんですか?」と生徒から質問。
杉村太蔵さん、少し時間をおいた後、「テニスが好きです。テニスやりたいです。釣りしたいです。それをやっている時が一番楽しいです。でも、これはお金にならないんです。ということは、真逆の立場で皆さま方にも私にとってテレビのような存在が見つかると、もっと幸せになるんじゃないの」と一言。
すると、慶應義塾大学卒ニート・田邊裕亮さん(26歳)は、「でもこの仕事自体は好きじゃなくて、お金のためにやっている?何に満足感を感じてるんですか?」と質問すると、
杉村さんは、「お金が振り込まれた時」と一言。
田邊さん、「お金が生きる満足感の尺度であるってことですか?」とさらに質問。
杉村さんは、「お金が入ってくると、ああ、これで家賃が払えるな、ローンが払えるな、女房子どもを食わしていけるな。それに安心ほっとする、毎月毎月。
私って、フリーランスなんです。恐らくフリーランス界の頂点の人間なんです。
フリーランス:特定の組織に属さず仕事をする人。現在国内の就業者全体の約3%を占めている
どこの事務所にも入っていません。杉村太蔵事務所ひとりでやってます。秘書もマネージャーもいません。
何が言いたいかって言ったら、今1月ですね。3月のスケジュールスカスカです。
サンジャポって、あれ僕レギュラー番組じゃないんです。毎週木曜日に今週も出演できますかってスタッフから連絡がくるんです。で、今週の日曜日も空いてますって言って決まるんです。明日なき今日をずーっと生きてるんです」と杉村さん。
すると、慶應義塾大学卒ニート・田邊裕亮さん(26歳)は、「矛盾してますよね。安定が欲しいのに明日なき今日を生きてるっていう。しかもその仕事にはやりがいがないのに満足?すごい矛盾してる」と突っ込んで質問。
「そう!人生は矛盾に満ちている。日々矛盾の連続です。ほんとに自分でも情けないときがあります。いろんな自分と戦っています。トータルで満足なんだろうな、と自己満足をしています」と杉村さん。
矛盾人生でもトータルで大満足、と力説。
「もっと上を目指せ、と言われると、私は反発します。夢は追いたくない。目標は高くしたくない。現状維持であれば十分という考え方です」と杉村さん。
高学歴ニートの生徒たちはやや唖然とした表情を浮かべています。
自分を犠牲にしてまで働きたくないというニートと、家族を養うため自分を犠牲にして働くという杉村太蔵さん。
明らかに真逆。どちらも歩み寄れない空気です。
複数の意見を一致させる事が仕事
杉村先生は突然、用意していたクエスチョンを投げかけました。
「皆さん全員で意見をまとめていただきたいと思っています。(例えば)2月に安倍総理にアポイントをとっているとして、時間は5分です。1個だけ安倍総理に陳情が許されています。何を伝えましょうか?
世の中を変える力を最も持ってる人です。好きな意見を言って下さい。しかし、7人の意見を1本化しなければなりません」と生徒たちに質問。
教室からは、「ベーシックインカム」、「大学無償化」
ベーシックインカム:政府などが全国民に対して生活に必要な最低限の金額を定期的に支給する制度
などを挙げています。
杉村さんは、「7人の意見が一致するまで帰っちゃいけないと言われたらどうでしょうか?ずっと議論して7~8時間かかるかもしれないけども、もし7人がピタッと合う意見が出た時って、皆さんどんな意見か気になりません?ぴたっと7人がそれいいねってなった時、すごい感動が生まれるはずなんです。
実はこれが仕事です」と話していました。
複数の意見を一致させる事が仕事、と主張した杉村さん。
生徒のうちの1人が、「意見を一致させることが仕事!ってズバリって言ったけどそう思います?」と生徒たちに投げかけると、周囲は無言。
思わず杉村さんも、「この皆で会社作ったらいい会社出来るなと思う。全員取締役だよ。そういうね、夢を持っていただいて」と話すと、
田邊さんは、「ん?夢・・・さっき夢は持たないっていいましたよね」とツッコミ。
するとまた杉村さんは、「人生は矛盾に満ちている」と断言し、教室中爆笑。
教室の生徒たちは苦笑い、という感じでした。
しかし、杉村太蔵さんは自分の言葉でわかりやすく伝えていて、人間味があり、とても好感が持てました。
「私がテレビに出る理由は単純明快です。生活のためです。女房子供を養うため。単純に生きるために、私はここに立って、少しでも番組を盛り上げようと思っているだけ。これは本心です」と話した杉村さんは、子どもにとって、素敵なお父さんではないかと感じます。
世の中、やりたいことを仕事にできている人は少数ではないでしょうか。
やりたいことを優先して、だけでなく、できることを積み重ねて生きることも重要だと感じます。
杉村太蔵さんの授業はわかりやすく、心に響いてきました。
まとめ
1月12日に放送された「林先生の初耳学」、”高学歴ニート”熱血授業を行ったのは、元衆議院議員・杉村太蔵さん。
「私はお金のために働いています」と発言し、教室内をざわつかせました。
講義のテーマは、理想とかけ離れた自分でもトータルで満足できる生き方です。
杉村さんは2005年、当時最年少26歳で国会議員に初当選。
しかし当時は、自由奔放な発言が報道されバッシングを浴びました。
杉村さんの授業はこんな発言から始まりました。
「どんなイメージですか?私に対して」と杉村さん。
「何してるかよくわからない」、「コメンテーター?」と、キツイ言葉を吐く高学歴ニートたち。
杉村さんは、「私に肩書はありません。明確な職業ってないんです。その根拠の1つが、タレント名鑑に私の名前はありません。あなた何者って言われた時に、実は一番僕自身が困る」と話していました。
「なぜこんな質問を冒頭からさせていただいたかというと、実は今の私はなりたくてなった自分ではないんです。なりたくてなった自分ではないが、今は心の底からなれてよかった自分でもあるんです。
私は非常に今の自分に満足しているんです」と杉村さん。
高学歴ニートたちに、今の自分に満足しているか、と問いかけると、満足している、という回答はありませんでした。
「私がテレビに出る理由は単純明快です。生活のためです。女房子供を養うため。生きるために、私はここに立って、少しでも番組を盛り上げようと思っているだけ。これは本心です」と本音を語った杉村さん。
「やりたい仕事かと言われると、決してやりたい仕事ではありません、正直言って。だけど、食べていくためには一生懸命いただいた仕事は全力を尽くす、ただそれだけです。私はお金のためにやっているんです」と話していました。
苦笑する高学歴ニートたち。
自分を犠牲にしてまで働きたくないというニートと、家族を養うため自分を犠牲にして働くという杉村太蔵さん。
「人生は矛盾に満ちている。日々矛盾の連続です。ほんとに自分でも情けないときがあります。いろんな自分と戦っています。トータルで満足なんだろうな、と自己満足をしています」と話し、矛盾人生でもトータルで大満足、と力説。
「もっと上を目指せ、と言われると、私は反発します。夢は追いたくない。目標は高くしたくない。現状維持であれば十分という考え方です」と杉村さん。
わかりやすい言葉で高学歴ニートに問いかけ、本心を明かす杉村太蔵さんの授業はとても良かったです。
現実の社会では、自分のやりたい仕事でお金を稼ぎ、生活できている人は少数だと思います。
しっかりと家族を養うため、と断言し、来た仕事を全力でこなす姿勢はかっこよかったです。