2月2日に放送された「林先生の初耳学」、あるジャンルに熱狂的な知識を持つ芸能人”初耳フリーク”のコーナーで、赤プルさんが防災について紹介してくれました。
報道では知り得ない避難所のリアルな側面や、停電時の対応、避難所へ行く際何を持っていけばよいのか、など、詳しく解説。
2017年に防災士の資格を取得した赤プルさんが防災についてわかりやすく教えてくれました。
目次
防災士 赤プルさん
2019年、猛威をふるった台風。全国各地に甚大な被害をもたらし、東京都内でも8万人が避難所へ。
ここで活躍する人たちが、防災士。
防災士とは、行政と市民の連携を図り、防災知識を備えた防災のエキスパート。
赤プルさんは芸能人でありながら、防災士の資格を取得し、被災地を訪れ防災についての在り方や事前の準備方法などを提唱しています。
「普段から私はこれだけのものを備蓄しています」と、大量の備蓄食材や商品など、部屋にビッシリの備蓄。
今回は、実際に生の現場で見た、報道では知り得ないリアルな現実を伝えてくれました。
赤プルさんは、元レディースの経験を活かした茨城なまりのネタでエンタの神様などで大ブレイク!
地元茨城の被災により、2017年防災士の資格を取得したということです。
赤プルさん、「防災士というと、暴走族の仲間なの?」と言われたりするんだそう。
赤プルさんは元レディース。
昔は被らなかったヘルメットを着用してしっかりと防災服に身を包み、紹介してくれました。
実際に体験してわかった避難所の現実
実際に体験してわかった避難所の現実を紹介してくれた赤プルさん。
「皆さん大きな災害が起こった時、近くの体育館に避難すればなんとかなると思っているでしょう?」と赤プルさん。
しかし、避難所に行ったから助かるとは限らない、と避難所のリアルを伝えてくれました。
◆避難所の現実
・基本的に先着順
・寝具・食べ物もほぼない
赤プルさんの地域では、配られたのは500mlのペットボトルと25枚入りのクラッカーくらいだということです。
現実を目の当たりにし、「何もない」とがっかりしてしまう、ということを話していました。
避難所にもっていくとトラブルになりがちなものは?
赤プルさんは、実際に体験したから分かる、防災に関する問題を出題しました。
まずは避難所に関する第1問。
赤プルさんは、これまでの経験上、避難所に持っていくとトラブルになりがちな物があるということです。
質問1:避難所へ持っていくとトラブルになる物は?
・保温シート
・カップラーメン
・カセットコンロ
の3つのうち、持っていくとトラブルになるものは何か、林先生に質問しました。
林先生の解答は・・・コンロ。
林先生、赤プルさんから「ハズレです」とバッサリ。
正解は、保温シート・カップラーメン・カセットコンロ、全部だそう。
カセットコンロについては持ち込み禁止の所もあります。
火災の恐れもあるため、避難所で勝手に使ってはいけません。
また、身体を温める効果のある、薄くてあたたかい保温シート。
商品自体はとても良いものなのですが、避難所で使うのは要注意。
保温シートはホイルのような生地を使っているため、温かさはあるのですが、ガサガサと音が大きく、トラブルになりやすい、と教えてくれました。
防災グッズとして、家で避難している場合は、災害時も便利で温かい保温シートは重宝し、あると便利ですが、避難所へ持っていくのはトラブルの原因になりやすいため、持ち込まない方が良いということです。
赤プルさん、寒さ防止のための保温シートに変わるグッズを紹介してくれました。
ビニールカッパが役に立つ!
赤プルさんオススメ避難所グッズはビニールカッパでした。
100均でも売っているビニールカッパ。
洋服の上にビニールカッパをはおると、保温性が抜群だということです。
ビニールカッパだと、着用して避難所で眠っていても、音がうるさい、ということはないので、保温でき、役立ちそうですね。
保温シートは防災グッズの中でも定番としておススメされている商品だったので意外でした。
確かに、実際に使ってみると、ガサガサと大きな音がしてしまいます。
被災して心身不調になりがちな避難所生活の中、大きな音を立てると迷惑になり、各自疲労困憊している中の生活なので、普段なら怒らないことも、イラついてしまいトラブルの原因になりそうです。
耳栓を持っておくと良い、というアドバイザーもいて、自分用に耳栓も必要になりそうですね。
持っていく食料にも注意!おススメは干し芋
避難所は食料が少ない、ということで、避難する際、自宅から備蓄していた食材を持っていく方もいるようです。
しかし、カップラーメンはあまり好ましくないんだそう。
ラーメンは便利ですが、湯気と匂いが発生するので、お腹を空かせた周りの人とトラブルになってしまう可能性があるようです。
避難所へ持っていくのにちょうど良いものは何でしょうか?
赤プルさんのおススメは「干し芋」でした。
おススメの避難所グッズは干し芋。
「避難所に行った時には炭水化物が多く配られることが多いんですけど、それによって体調を崩される方も多いんです」と赤プルさん。
干し芋だけでなく、乾燥野菜やドライフルーツもおススメだということです。
被災後 帰宅時最初にするべきことは何でしょうか?
続いて第2問
被災後 帰宅時最初にするべきことは何でしょうか?
避難所から自宅に帰ってきた時に、家の中が散乱し、タンスが倒れ、食器や物が散らばり、まさに足の踏み場もない、という状態になっている時、最初にするべきことは何でしょうか?と出題。
帰宅したら倒れた家具や家電、食器などで足の踏み場もないような乱雑とした家。
どんな行動を取れば良いでしょうか?
林先生の解答は、まず写真を撮る、でした。
林先生、正解でした!
避難所から帰ってきたら、掃除の前に写真を撮影すべき!
掃除をする前に、まずは現場の状態を写真に残し保存することが重要です。
早く掃除をしたい、と考える方も多いと思いますが、この状況時は、写真撮影が優先です。
別の番組では、家の外観や状態も細かく撮影しておくのがポイント、と紹介していました。
なぜ写真が必要になるのか・・・?
なぜ写真が必要になるのでしょうか・・・?
それは、罹災証明のためなんです。
罹災証明とは、被害の程度を証明する書類。
保険などを請求する際に必要になります。
保険会社のためだけでなく、自治体の保険にも大きく影響を与えます。
実際にどのくらいの被害なのか写真を撮っておくことで、保険や自治体からの補助金申請に役立つということです。
「半壊・全壊、という言葉を聞いたことがあると思うんですけど、それを認定するのは被害の大きさなんです」と赤プルさん。
写真をとることで、被害状況を証明する形になるので、掃除する前に、写真を撮ることは必須。
なんと、赤プルさんの自宅も台風で屋根が飛んだんだそう。
しかし、しっかりと撮影していたことで、罹災証明の受け付けを行い、翌年の税金が少し安くなる、というサポートを受けたことがある、と話していました。
緊急時のランプ代わり ツナ缶&クレヨン
災害時に備えて、常に考えておきたい備蓄。
しかし、時には用意が間に合わないことも。
家庭にある意外なものが活躍することもあるんだそう。
例えば、突然停電になってしまい、懐中電灯がない場合、ランプの代わりになる、普段家庭で使用しているものがあるということです。
懐中電灯代わりにツナ缶ランプ!
懐中電灯代わりにツナ缶ランプ!
懐中電灯がない場合、ツナ缶を使うことで懐中電灯の代わりになるということです。
ツナ缶の中央部分に穴をあけ、丸めたティッシュをこよりのようにして差し込むと、ツナ缶の油が吸いあがってくるんです。
火をつけるとろうそくと同じように使えます。
また、クレヨンも使えるということです。
「クレヨンはろうそくとほぼ同じ成分なんですよ」と赤プルさん。
クレヨンに火をつけると、ろうそくのように燃えていました。
ツナ缶は知っていましたが、クレヨンをろうそく代わりに、というのは初耳で驚きました。
しかし、地震の時は火を使うのは危険です。
赤プルさん、「本当に安全を確認してきちんとやって下さい」と話していました。
ペットボトルに牛乳を入れ懐中電灯を当てる
続いて、停電時の行動に関する質問です。
突然の停電。
懐中電灯をつけたものの、思ったより部屋全体が明るくならないことも。
そんな時、家庭にあるものと懐中電灯を組み合わせると部屋全体が明るくすることができるんです。
赤プルさんからの質問!
懐中電灯で部屋全体を明るくできる物は何でしょうか?
◆懐中電灯で部屋全体を明るくできる物は何でしょうか?
林先生は、ペットボトルを選びました。
これは、「惜しいです」と言われてしまいました。
正解は牛乳!!
・ペットボトルに牛乳を入れ懐中電灯を当てる
が正解でした。
ペットボトルに牛乳を少し入れるだけで、光るんだそう。
ペットボトルに入れる牛乳、ほんの少量で大丈夫。
ペットボトルの水の中に牛乳を少量入れ、よく振って混ぜます。
すると、少し白く濁ったお水に変わりました。
ポイントは、懐中電灯の上に、ペットボトルを置くこと。
懐中電灯だけでは、一部しか明るくなりませんが、牛乳を少量入れたペットボトルを懐中電灯の上に乗せると、とても明るくなります。
これは、牛乳に含まれる脂肪成分が光を反射させ、より明るく見せているから、ということです。
災害時、ニュースなどで、ランタンの代わりに、という形で水が入っているペットボトルを懐中電灯の上に乗せると明るくなる、と紹介されたことがあり、ペットボトルを上に乗せると良い、というのは知っていたのですが、牛乳を混ぜた水を使う、というのは初耳でした。
ランタンの代わりに、とペットボトルが良いと紹介されていますが、通常の水と、「牛乳を混ぜた水」では、明るさが全然違います。
牛乳をほんの少し入れるだけでも、水とはかなり明るさが違うので、停電時は牛乳を少し混ぜたペットボトルが重宝しそうです。
被害が大きくなる避難の遅れ
昨年77人が亡くなってしまった台風19号。
亡くなった原因で最も多かったのは、避難の遅れ。
原因の7割が避難の遅れだったということです。
各メディアでは避難を呼びかけても、まだ大丈夫だろうとすぐに避難しない人も多いですね。
ここで赤プルさんが出題しました。
避難の遅れを解決”ある数字”を公表する新システム ”ある数字”とは?
避難の遅れを解決するのは”ある数字”を公表する新システムです。”ある数字”というのは何でしょうか?と出題。
これは国土交通省が今年導入予定のシステムだということです。
林先生は、知ってた!・・・正解です。
避難所にいる人の数を公表し避難を誘導
今年導入予定の新システム。
人間心理を利用した画期的な新システムです。
避難所の入り口にセンサーを付けて、人が入った数値をカウント。
その数値を地域の人々に送る、というもの。
自治体が「今〇〇人避難しています」、とメールし、避難所の様子を伝えるシステム。
「人が動くと、行かなきゃ、という日本人の特徴を活かして研究されているというのはニュースでみました」と林先生。
確かに多くの人が早い段階で避難していたら、行かなきゃという心理になりますね。
避難所にいる人の数を公表し避難を誘導する新システム。
台風や水害などの場合、避難も必要になりますが、大丈夫だろう、と考えていると、急に雨が激しくなり、移動できないような状態になることもあります。
早めの避難、とニュースなどで報道されますが、台風や豪雨など、一気に激しい風雨になることもあるため、避難するタイミングも重要です。
早めに避難するためにも、新システムは良い効果をもたらしてくれそうです。
防災士として活躍している赤プルさんのお話、とても勉強になりました。
防災グッズなど、テレビやネットでも専門家が役立つグッズを紹介してくれ、役立ちそうなものも多いですが、保温シートは盲点でした。
いざ避難所で眠る際、保温シートの大きな音ではトラブルの原因になりそうです。
また、実際に避難所へ行った時に、何もない、というのも言われて納得。
確かに、早めに避難して避難所へ行けば何とかなる、と避難所の場所はチェックしていますが、赤プルさんが説明してくれたように、確かに行っても何もない、というのが現実。
停電時の対応も、懐中電灯の上にペットボトルを置くとランタンがわりになる、というのは聞いたことがありましたが、水の中に少しだけ牛乳を入れて混ぜると、明るさが全然違います。
赤プルさんの解説はとてもわかりやすく、参考になりました。
まとめ
2月2日に放送された「林先生の初耳学」、あるジャンルに熱狂的な知識を持つ芸能人”初耳フリーク”のコーナーで、赤プルさんが防災について紹介してくれました。
報道では知り得ない避難所のリアルな側面や、停電時の対応、避難所へ行く際何を持っていけばよいのか、など、詳しく解説。
お笑い芸人として活躍していた赤プルさん。
地元茨城が被災し、2017年に防災士の資格を取得したということです。
防災士とは、行政と市民の連携を図り、防災知識を備えた防災のエキスパート。
赤プルさんは芸能人でありながら、防災士の資格を取得し、被災地を訪れ防災についての在り方や事前の準備方法などを提唱しています。
「皆さん大きな災害が起こった時、近くの体育館に避難すればなんとかなると思っているでしょう?」と赤プルさん。
しかし、避難所に行ったから助かるとは限らない、と避難所のリアルを伝えてくれました。
◆避難所の現実
・基本的に先着順
・寝具・食べ物もほぼない
◆避難所へ持っていくとトラブルになる物は?
・保温シート
・カップラーメン
・カセットコンロ
3つ出され、3つ全部持ち込みNGなんだそう。
保温シートは防災専門家も推奨しているものだったので意外でした。
便利な保温シートですが、ガサガサとかなり大きな音が鳴ってしまいます。
保温シートの代わりにおススメなのが、ビニールカッパなんだそう。
◆おススメ避難所グッズ
・ビニールカッパ
・干し芋
・乾燥野菜
◆被災後 帰宅時最初にするべきことは?→写真撮影
帰宅後、掃除する前に、物が倒れている状態の写真をとっておくこと。
罹災証明が発行され、補助金が出たり、翌年の税金が安くなる、ということもあるそうです。
・懐中電灯代わりにツナ缶ランプ!また、クレヨンも使えるということです。
◆懐中電灯で部屋全体を明るくできる物は?→ペットボトルの水に牛乳を少し入れ混ぜたもの!
懐中電灯の上にペットボトルを置くと、ランタンがわりになる、と専門家の方が話していたのを聞いたことはあったのですが、少し牛乳を混ぜて白い色にすると、ただの水と、白い水では光が全然違います。
牛乳を入れた方が圧倒的に明るく、あまりの違いに驚きました。
◆避難の遅れを解決するのは”ある数字”を公表する新システムです。”ある数字”というのは何でしょうか?
正解は、避難所にいる人の数、でした!
今年導入予定の新システム。
避難所の入り口にセンサーを付けて、人が入った数値をカウントし、行政が各自に避難所情報を伝えるというもの。
早めの避難、とわかっていますが、つい大丈夫だろう、と思いがちですね。
実際に避難所へ行った人の人数が多いと、念のため早めに避難、という気持ちになりそうです。
赤プルさんの防災に関する解説はとてもわかりやすく、勉強になりました。
自分でできる備蓄をして、しっかりと備えることも重要ですね。