3月28日に放送された「世界一受けたい授業」、全米No.1世界トップクラス大学に学ぶ明日から変われる身に付く勉強法として、ミネルバ大学の創設者、ベン・ネルソン先生がニューヨークから授業に登場!
一般的な大学とは異なる勉強法の革新的な大学です。
合格率2%の超難関のミネルバ大学の教育法を教えてくれました。
目次
ミネルバ大学 合格率2%超難関校!
世界最高峰の大学と称されているのは、アメリカのハーバード大学。
しかし、近年そのハーバード大学を抑え、世界最難関大学と呼ばれる大学が現れました。
それが、2014年開校したばかりの私立・ミネルバ大学。
ミネルバ大学の創設者、ベン・ネルソン先生が、ニューヨークから授業に登場!
思考力を測定するテストで、ミネルバ大学の学生たちが全米の上位を総なめ。
大学別の平均点で圧倒的1位を獲得しました。
ミネルバ大学の入試の合格率はたったの2%
東京大学に通う学生も注目しています。
ミネルバ大学にはキャンパスがない!
世界最難関大学と呼ばれる大学・ミネルバ大学。
合格率はわずか2%
ミネルバ大学には、大学の建物がないんです。
そのため授業は全てをオンライン(インターネット通信)にしています。
授業→オンライン
オンライン化することで、教授のモニターには学生の表情や1人1人の文章がはっきりとわかります。
ミネルバ大学の学生たちにその魅力を聞いてみると、
「大きな部屋で授業を受けると先生と個別で話せないけど、オンラインなら顔を見て話せる」
北海道出身の3年生、片山晴菜さんは、
「社会が学生に要求することは変わると思うので、それにそぐうカリキュラム・コンテンツになっているのがミネルバの魅力だと思います」と話していました。
学生たちは在学中から化粧品会社や医療機器メーカーなど、大手企業の開発に協力しています。
在学中→大手企業の開発に協力
卒業後は大手企業からスカウトされたり、自ら起業するなど、ビジネスの最前線で活躍しています。
今回は超難関・ミネルバ大学に通う日本人生徒2人に注目。
3年生で埼玉県出身の日原翔さん、3年生北海道出身の片山晴菜さんに完全密着!
日原さんは、「将来の夢は人を労働から解放することをやりたい」と話しています。
全米No.1ミネルバ大学とは?
世界で活躍するリーダーを育てる全米No.1ミネルバ大学とは・・・?
ミネルバ大学にはどういう方がいらっしゃるのか質問したところ、ミネルバ大学の創設者、ベン・ネルソン先生は
「ミネルバ大学はおよそ80%がアメリカ以外から来ている留学生なんです」とネルソン先生。
今、日本人は7人在籍しているということです。
ミネルバ大学の新しい教育法を紹介してくれました。
キャンパスがないのに寮がある
超難関のミネルバ大学。
世界中から集まった学生は、4年間共に生活をするんです、と話していました。
キャンパスがないミネルバ大学は、4年間で7都市を移動しながら学習するカリキュラムが組まれています。
キャンパスがない→4年間で7都市を移動
そのため、キャンパスがないのに学生寮があり、必ず寮に入る全寮制なんです。
入学後1年間は大学の拠点となっている、アメリカのサンフランシスコで過ごします。
その後2年制になると、半年ごとに、ソウル(韓国)・ハイデラバード(インド)・ベルリン(ドイツ)・ブエノスアイレス(アルゼンチン)・ロンドン(イギリス)・台北の決まった寮に移り住んでいくんです。
滞在都市にある研究施設や芸術施設などを利用することで、その都市ならではの教育が受けられます。
現在、アルゼンチンのブエノスアイレスで暮らす日本人初の学生・日原翔さん。
たった1ヶ月でスペイン語が上達。
3年間で、サンフランシスコ→ソウル→ハイデラバード→ベルリン→ブエノスアイレス
5か国目の日原さんが実感していることがあります。
「自分の常識が通用しない社会にコンスタントに触れているとそれが当たり前になる。
これからの社会でも自分と違う他者に対して寛容に第一歩を踏み出せる気がします」と話していました。
ミネルバ大学は、世界で活躍できるリーダーを育てていくのです。
生活するのはビルの一部を借り切り、学生専用スペースを確保した建物。
1人か2人部屋で、120人が共同生活を送っています。
寮費は年間150万円程度。
授業料を合わせても年間300万円程度の学費で学ぶことができます。
(寮費+授業料)学費 年間300万円
これは、ハーバード大学やスタンフォード大学といった名門大学の半分以下の学費なんです。
その寮生活に学生たちは、「この生活が大好き」、「オンライン授業を受けたあと一緒に復習し意見を言い合って知識を共有することができるんです」
「世界各国から集まった人と共同生活を送ることで、それぞれの文化や知識を毎日得ることができます」と、寮生活を快適に過ごしているようです。
午前11時に、1つ目の授業が開始します。
それぞれ、寮内の好きな場所に座って、学生たちはオンライン授業を受けます。
画面に教授と学生の顔が映ります。
サンフランシスコから授業している教授の姿が。
オンラインなので、各国の優秀な教授の授業を受けることができそうですね。
教授が学生に教えない!ディスカッション形式
ミネルバ大学、オンライン授業以外もう1つ日本と明らかに違う点があるそうです。
・教授が学生に教えない
90分の授業で教授たちが話すのは10分程度で、それもアドバイスするだけで教えることはしない、ということです。
自ら学ぶという方針をとっているため、教授たちは教えることもないのですが、一方的に話すこともないのです。
授業は学生たちのディスカッション(議論)形式で進行していきます。
今回の授業では、哲学者アリストテレスについて。
生徒たちはアリストテレスの文献を事前に読んできているんだそう。
学生たちはそれぞれ予習し、ディスカッション形式の授業に出席しているんです。
「今やインターネットがあるため、世界中の情報が得られます。なので授業では勉強した知識をディスカッションでどれだけ発揮できるかが目的なんです」とベン・ネルソン先生。
インターネット→世界中の情報が得られる
片山晴菜さんは、「自分の1回吸収した知識を応用する場がある。繰り返し意識的に反復して学習する習慣がつくのかなと思っています」と話していました。
授業は全て英語。
さらに、生徒たちはそれぞれの国で知識を応用することで、その国の言葉も日常会話程度ならすぐに覚えてしまうんだそう。
知識を応用する→その国の言葉を覚える
定期テストを廃止
ミネルバ大学は定期テストを廃止しています。
ミネルバ大学は授業ごとに5段階評価。
学生の発言量から理解度を分析し、さらに質問を投げかけ、その解答で採点しているのです。
つまり、毎回の授業が成績に関わるテストになっている、ということに。
毎回の授業=テスト
日原さんは、「講義をとっている最中に自分がどれだけできているか、すごいわかるやすいです」と話していました。
課外授業 住んでいる国に社会貢献
授業を終え、日原さんが向かったのは課外授業。
ミネルバ大学の文化の1つとして、現在住んでいる国に社会貢献すること。
「地域の人たちに貢献することで、学生たちはどんどん成長していきます」とベン・ネルソン先生。
地元のボランティア活動に参加し、その土地ならではの問題に触れることで、また新しい視点からその国を見つめ直せるのです。
ボランティア活動→土地ならではの問題に触れる
ボランティア活動を通し、気付かなかった面を学習している様子。
大学で学んだことを実際にどう社会に生かすか?身を持って知ることがとても重要だということです。
「持っている学力に満足せず、社会に貢献しようとする行動が学生たちを真のリーダーへと成長させていきます」とベン・ネルソン先生。
社会貢献→リーダーへ成長
ボランティア活動だけでなく、地元企業の商品開発に携わる課外授業もあります。
大学の宣伝費は限りなくゼロに
ミネルバ大学では、通常の大学ならお金をかける宣伝費の予算を限りなくゼロにしています。
SNSを使い、限りなく無料に近い状態で宣伝活動をしています。
SNS→無料の宣伝活動
宣伝費やキャンパスをなくし、学費のほぼ全てを学習のために使う!
これがミネルバ大学の最大の魅力なのです。
日本に寮を作ることも検討・・・?
佐藤栞里さんが、「ミネルバ大学を何で作ろうと思ったんですか?」という質問に、
ネルソン先生は、「きっかけはどれだけいい大学を出ても、社会に出て活躍できない学生がいることに疑問を持ったからです。
だから私は自発的に学べる環境を作りたいと思い、ミネルバ大学を作りました」と話していました。
また、森富美アナウンサーが、「日本に寮を作ることはないんですか?」と質問。
先生は、「学校が開校して6年経つのでそろそろ変えてもいいかもしれません。日本に寮を作ることも考えましょう。新しいチャレンジをすることも大学にとって大事なことです」と話していました。
ミネルバ大学、超難関ということで入学できる生徒はごくわずか。
しかし、これまでの大学とは違う取り組みで、勉強だけでなく、世界中の芸術や文化に触れ、ボランティア活動などを通して様々な学びがありそうです。
新しい発想のミネルバ大学。
学びたい、という向上心にあふれる生徒たちが揃っていて、素晴らしい大学でした。
まとめ
3月28日に放送された「世界一受けたい授業」、ミネルバ大学の創設者、ベン・ネルソン先生がニューヨークから授業に登場!
近年、世界最難関大学と話題のミネルバ大学の学習法を教えてくれました。
2014年に開校したばかりの私立・ミネルバ大学。
合格率はわずか2%、超難関校です。
ミネルバ大学は、世界で活躍できるリーダーを育てていくのです。
◆キャンパスがないのに寮がある。
キャンパスがない→4年間で7都市を移動
授業→オンライン
(寮費+授業料)学費 年間300万円
生活するのはビルの一部を借り切り、学生専用スペースを確保した建物。
1人か2人部屋で、120人が共同生活。
◆教授が学生に教えない・ディスカッション形式
90分の授業で教授たちが話すのは10分程度で、それもアドバイスするだけで教えることはしない。
授業は学生たちのディスカッション(議論)形式で進行していきます。
学生たちはそれぞれ予習し、ディスカッション形式の授業に出席。
授業は全て英語。
知識を応用する→その国の言葉を覚える
◆定期テストを廃止
ミネルバ大学は授業ごとに5段階評価。
学生の発言量から理解度を分析し、さらに質問を投げかけ、その解答で採点。
毎回の授業=テスト
◆課外授業:現在住んでいる国に社会貢献
地元のボランティア活動に参加し、その土地ならではの問題に触れることで、また新しい視点からその国を見つめ直す。
ボランティア活動→土地ならではの問題に触れる
社会貢献→リーダーに成長
・大学で学んだことを実際にどう社会に生かすか身を持って知ることが重要
◆大学の宣伝費は限りなくゼロに
SNS→無料の宣伝活動
宣伝費やキャンパスをなくし、学費のほぼ全てを学習のために使う!
これがミネルバ大学の最大の魅力。
社会貢献し、リーダーになる人材を育成する素晴らしいミネルバ大学。
学ぶ面がたくさんありました。