1月31日に放送された「めざましテレビ」の”ココ調”で、eスポーツの新しい活用法を紹介していました。
先週NTT東日本がeスポーツの新会社設立を発表し、日本サッカー協会(JFA)もeサッカー日本代表設立を発表するなど、注目が集まるeスポーツ。eスポーツとは、対戦型ゲームをスポーツ感覚で行う競技です。
近年話題となっているeスポーツ。学校やお年寄り、企業もeスポーツを活用しているようです。
目次
eスポーツ 学校でも!
仙台育英学園高等学校。
教室に入ると、皆さんゲームをしています。
それぞれモニターの前に座り、夢中になっている高校生。
実はこれ、eスポーツの授業なんです。
情報科学コース eスポーツ講座
仙台育英学園高等学校 情報科学コース eスポーツ講座
情報科学コースの選択講座、eスポーツ講座。
指導しているのは、普段プログラミングなどの授業を指導している先生です。
生徒たちが行っているのは、リーグ・オブ・レジェンドというゲーム。
1チーム5人で相手の陣地を攻める対戦型ゲームです。
しかし、ゲームと授業がどう結びついているのでしょうか?
授業の様子を見ると、それぞれモニター越しにゲームをしていますが、声をかけあっています。
生徒同士でコミュニケーションを取り合う姿が。
ゲーム終了後、先生が、「良かったこと、反省点、今後にいかすこと」などをまとめるよう指導しています。
eスポーツの授業を通して、生徒は、「声を掛け合えるようになったと思います。前よりはコミュニケーションを取れるようになったと思いますね」、「学校の授業という形でeスポーツができるっていうのは、チームワークも見につくし、すごく楽しいです」と授業を楽しんでいる様子。
先生は、「楽しみつつも、eスポーツを通して協調性やリーダーシップを身につけて、将来社会に出た時に役立たせていってもらえばと思います」と話していました。
eスポーツ×学校
身近なゲームを使い社会で役立つ能力を育んで欲しい、という学校の狙いがありました。
授業という形で同じ教室でゲームを楽しんでいる生徒たち。
ネットゲームの場合、チャット機能を使うこともありますが、同じ教室内で共にゲームすることで、男女問わず、自然とコミュニケーションをとっていて、会話しやすい雰囲気になっていると感じました。
コミュニケーション能力を高めるには、ゲームで一緒に、というのは良い効果が出そうです。
三笠製作所 eスポーツ実業団
続いて向かったのは、愛知県・扶桑町にある会社・三笠製作所。
機械を動かすのに欠かせない制御盤を製造する会社です。
作業場を出て、建物の2階へ上がると、ゲームをしている男性の姿が。
業務時間中にゲームをしている人がいます。
「三笠製作所eスポーツ実業団、KYANOS(キュアノス)所属の井上克洋です」と、自己紹介してくれた井上さん。
井上さんは、この会社のeスポーツ実業団に所属するプロのeスポーツ選手。
ゲームをするのも立派な仕事なんです。
井上さんは、日本に2人しかいない、ゲーム・ウイニングイレブンの日本代表選手。
得意技は、「井上45度」
大会でも観客を沸かせるという、ゴール斜め45度前から放つ井上選手が得意とするシュート。
会社に来ると、午前中はeスポーツのトレーニングとしてゲームを行っています。
午前中はゲーム 午後は仕事
午後になると作業着に着替え作業場へ。
井上さんは、出社後の午前はeスポーツのトレーニングを行い、午後は会社の製造業務をこなしているんです。
「社会人の経験をさせていただくことで、社会とつながっているというのも実感できますし、とてもありがたいと思っています」と井上さん。
eスポーツの選手を雇用するメリットとして、三笠製作所の石田代表が話してくれました。
「eスポーツだけではなかなか生活が苦しいので、実業団という仕組みで彼らを雇用させてもらって、一緒に仕事をしていくことで彼らも生活が安定する。会社面としてもかなりの宣伝効果があったのではないかと実感しています」と、企業にとっても宣伝効果があるようです。
eスポーツ×企業
選手は生活が安定し、企業は宣伝効果があるようです。
さいたま市 シルバーeスポーツ協会
さいたま市浦和区にあるさいたま市市民活動サポートセンターでは、お年寄りの方がゲームに熱中していました。
会長の森田孝会長(84歳)は「eスポーツをやりながら楽しい人生を送ろうっていう会です」と話しています。
こちらは60歳以上のお年寄りが中心メンバーのチーム。
その名も、「シルバーeスポーツ協会」
女性は、「子どもや孫がテレビゲームで熱中するのはいかがなものかなと思っていましたけど、実際やってみると確かに面白いと思います」と話していました。
皆さんとても良い笑顔で、楽しんでいる姿が伝わってきます。
応援し合い、楽しんでいる姿が印象的でした。
eスポーツを通して体感していることがあるといいます。
「指先を使って運動することが良い、と思っています」と話す女性。
ある男性は、「5年くらい前に脳梗塞やったんですよ。それで右手がちょっと不自由だった。でも今はちゃんと書けるようになったりして。指を使うじゃないですか。脳の活性化ですよね。すごく体に良いんじゃないかなと思ってます」と話していました。
皆さん笑顔でとても楽しそうにゲームをしています。
まだまだ可能性を秘めているeスポーツ。
高齢になり、病気や足腰をいためてしまうと、家にこもりがちになったり、病院へ通院するのが日課、という方もいらっしゃいます。
ゲームは指先を使い、ボタンの操作なども必要なので、脳に良い刺激があるのではないでしょうか。
また、脳の活性化だけなく、シルバー世代は健康状態にも個人差がかなり出てきます。身体を動かして運動できる状態でなくても、楽しめるのがeスポーツの魅力。
これからも新しい活用法が出てくるかもしれませんね。
まとめ
1月31日に放送された「めざましテレビ」の”ココ調”で、eスポーツの新しい活用法を紹介していました。
NTT東日本がeスポーツの新会社設立を発表し、日本サッカー協会(JFA)もeサッカー日本代表設立を発表するなど、注目が集まるeスポーツ。
eスポーツとは、対戦型ゲームをスポーツ感覚で行う競技です。
eスポーツは学校やお年寄り、企業も活用しています。
仙台育英学園高等学校・情報科学コースでは、選択授業としてeスポーツ講座を行っています。
指導するのは普段プログラミングなどの授業を行っている先生です。
eスポーツ×学校
身近なゲームを使い社会で役立つ能力を育んで欲しい、という学校の狙いがありました。
また、同じ教室でゲームをする中で会話が増え、自然とコミュニケーションがとれるようになった、という声が多かったです。
話しかけたりするのが苦手な子も、ゲームを通し、会話が増え、コミュニケーションがとれるようになっている印象を受けました。
続いて紹介されたのは愛知県にある会社・三笠製作所。
三笠製作所eスポーツ実業団、KYANOS(キュアノス)という実業団を作り、eスポーツ選手が所属していました。
eスポーツだけでは生計を立てるのが難しいということですが、実業団として会社に勤務することで収入面の安定、企業側も宣伝効果があるようです。
選手も午前中はe-スポーツのトレーニング、午後は作業着を着て仕事をしています。
eスポーツ×企業
選手は生活が安定し、企業は宣伝効果があるようです。
最後に、シルバー世代のeスポーツも紹介されました。
さいたま市にある「シルバーeスポーツ協会」
こちらは60歳以上のお年寄りが中心メンバーのチームです。
指先を使うことで脳にも良い、楽しい、という声があり、皆さんとても楽しそうで素敵な笑顔でした。
また1人の男性は、5年くらい前に脳梗塞になったそう。
そのため、右手が少し不自由だったということです。しかし、今は字も書けるようになり、指を使うことで脳の活性化につながって体に良い、と実感している様子。
足や膝が悪くなった方も、ゲームなら楽しめることもあるのではないでしょうか。
eスポーツを楽しむことで、コミュニティが広がり、良い効果が出ている印象を受けました。
今後もeスポーツの進化が楽しみですね。